新しい世界を知るために。

知っている楽しみは一部。知らない楽しみは底を尽きません。

狼と香辛料。

今週のお題「最近おもしろかった本」
女の子が表紙の本はオタク向けでしょ?

そう思っていませんか?
私も読んでいなければそう思っていたかもしれません。


いわゆるライトノベルと呼ばれるものですね。

ライトノベルって何?
軽いの?
オタクの読む本?
読んだらオタクになるの?



私の考えるライトノベルとは、挿絵があり、登場人物が魅力的。SF作品などが多いことから若者向けの本、とも呼ばれているのだと思います。


私は様々な本を読みますが、ライトノベルにはまったのはこの本がきっかけでした。


狼と香辛料V<狼と香辛料> (電撃文庫)

行商人ロレンスは、麦の束に埋もれ馬車の荷台で眠る少女を見つける。少女は狼の耳と尻尾を有した美しい娘で、自らを豊作を司る神ホロと名乗った。「わっちは神と呼ばれていたがよ。わっちゃあホロ以外の何者でもない」老獪な話術を巧みに操るホロに翻弄されるロレンス。しかし彼女が本当に豊穣の狼神なのか半信半疑ながらも、ホロと共に旅をすることを了承した。そんな二人旅に思いがけない儲け話が舞い込んでくる。近い将来、ある銀貨が値上がりするという噂。疑いながらもロレンスはその儲け話に乗るのだが―。第12回電撃小説大賞"銀賞"受賞作。

商人として、男として、神として、狼として…それぞれの立場や考え方から紡ぎ出される言葉、考え。そして繋がる行動。

問題に巻き込まれれば、利益を求めるか、見捨てるか、状況によって判断が変わってきます。何を選べば何を失うか。
様々な思いが交錯する商人の世界。

そんな世界で生きる登場人物に感情移入し、手に汗握りながら応援してしまう。
ストーリーだけをとっても素晴らしい!の一言なのですが、キャラの魅力がストーリー追う上で極上の香辛料、スパイスとなっているのです。
(ちょっと上手いこと言えた?笑)



読み終わった後、最初に感じたことは「登場人物の会話がこれほど面白いものだとは思わなかった」ということ。

トリックやどんでん返し、などストーリー展開こそが物語を面白くする要素だと考えていた私には衝撃的でした。

いやいやいや、違うよ!!
昔の私、間違ってるよ!
この本を読めば考え方が変わります!



言葉の掛け合い、会話がこれほど面白いものだとは知りませんでした。登場人物の魅力とはこういうことなのかと教えてくれた作品です。


ヒロインに恋する勢いでした(//∇//)
(こういうのがオタクを気持ち悪い人だと思わせる理由なのでしょうね。何に恋してるんだと。)

読めば気持ちがわかる!




ライトノベルだからといって敬遠しないで下さい。「図書館戦争」や「フリーター家を買う」などで有名な有川浩先生もライトノベル出身なのですよ☆

知らない世界に面白いものはたくさんあるのです。好き嫌いしてるともったいないです☆



オタクは何かに打ち込んでて、引いてしまう人もいるかもしれませんが、それだけ世界に引き込まれる魅力があるのです。
まずは、狼と香辛料を読んでそんな世界を垣間見て下さい☆


必ずやあなたも、好きになるはずですよ☆



アニメもオススメ!